スペースヒーター概要
プラスチックやゴム等の成型機や電熱装置に使用されるスペースヒーター(プレートヒーター)は特殊電熱線(リボン線)を高級マイカ板に巻きつけて、耐熱鋼板(ボンデ鋼板)、或いはステンレス板にて外覆、シールドして製作される平面状(板状)の工業用ヒーターです。アール状に曲げたり、円筒状に曲げることも出来、円筒状に加工されたものがバンドヒーターになります。
幅広い工業分野に使用され加熱作業、工程、或いは保温用に使用されます。
また、金型、プレス熱盤、ダイス、成型機ホッパー等の表面取付又は挿入しての加熱用、あるいは各種乾燥機等の電熱装置の空気加熱用としても用いられます。
スペースヒーター製作例
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片端子型
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両端子型
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中央端子型
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曲げ加工
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プラグ台付
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リング型
形式
スペースヒーター(プレートヒーター)には電源供給端子位置により、片端子型、両端子型、中央端子型などがあり、またリード式も製作します。
なお通常は片面接触型が一般的ですが両面接触型もあります。
仕様
- 電源電圧: 100V, 110V, 116V, 200V, 220V, 240V, 3相200V,(その他輸出用380V∼etc)
- 材質: ボンデ(SECC-P)鋼板,又はステンレス(SUS430,304)
- 電源供給タンシ: M4又はM5(SUS304)
標準型(片端子A型)形状
A(長さ) | 50mm以上 |
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B(幅) | 50mm以上 |
C(厚さ) | 4〜5mm |
D | 20mm以上 |
E | 15mm以上 |
F | 28mm |
上記数値はスペースヒーター『片端子A形』の標準的数値です。その他については下記を参照してください。
- A(長さ): リード式=最小30mm以上 端子式最大=相談に応じます。
- B(幅): リード式=最小15mm以上 片端子B 型(M4端子使用時)=22mm以上
- C(厚さ): 特殊型=3mm以上 最大=相談に応じます。
- D(端子ピッチ): 端子M4使用時=15mm以上
その他ご遠慮なくお問合せください。
スペースヒーター構造図
スペースヒーター(プレートヒーター)の容量(W数)
容量(W数)はその大きさにより種々設計できますが、ワット密度とヒーター寿命には多くの関連要素があります。
その使用条件、取付け方法にもよりますが、スペースヒーター片面の1Cm2当りのW数が4W以上にならぬよう企画設計をお勧めします。
取り付け方法
- 押さえ板による取付
- 取付穴によるボルトでの取り付け
- 熱版などに差し込む方法
金属面等に接触させて使用するときはどのような取付方法にしても被加熱面とプレートヒーターの間に隙間を生じないように取り付ける事が肝心です。
取付が不完全で隙間があると熱伝導不良になり早期損傷の原因となります。
取り付け例
角タンクの外側に取付けた例
押え板による取付け施工例