バンドヒーター概要
バンドヒーターは工業用(産業用)ヒーターの1つで、工業上広い範囲にわたって使用され、特に射出成型機や押出成型機等のシリンダー・ノズル等、円筒状電熱装置の外周よりの密着加熱に最適のヒーターです。
円形外覆には耐熱ボンデ鋼板、又はステンレス板が用いられ、締付バンドはステンレス製です。
バンドヒーターは金属による被覆形成されておりますから電気的、機械的に安定であり、抜群の熱効率が得られます。
バンドヒーター製作例
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バンドヒーター1P片端子型
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2P片端子型
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2P両端子型
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楕円型
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センサー穴付
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20Aプラグ台付
バンドヒーター形式
バンドヒーターは1P(ピース)型と2P(ピース)型があり、その取付け状況により型式を選択します。 2P型はシリンダー等の片側より挿入できないものに使用します。
又ご要望に応じて3P(ピース)、4P(ピース)型も製作致します。
端子仕様の他にリード線使用も製作致します。
ワット密度
バンドヒーター容量(W数)はその大きさにより種々設計製作できますが、ワット密度とヒーター寿命には多くの関連要素があり、その使用条件にもよりますが、被加熱物に接している面積の1Cm2当りのW数が4W以下での企画設計をお勧めします。
(例)内径φ100mm、幅50mmの1PバンドヒーターのW数の算出は
10(内径Cm)×3.14(円周率)×5(幅Cm)×4(ワット密度)=628となり ≒600W以下での設計をお勧めします。
>>サイズ容量表
取付け方法
バンドヒーターを被加熱物に取り付けるには一般的に締め付けバンドを用います。
出来る限り被加熱物に密着するように取付けて数分通電しその後まし締めをして下さい。
(火傷に注意してください)
充分密着していないと被加熱物の温度も上がらずヒーターのみが過熱して発熱体が断線します。
配線方法
2ピースタイプの100V用を用いますとその接続方法により100Vでも200Vでも使用することが可能です。
定格電圧以上の電圧をかけないで下さい。
定格電圧以下でのご使用は問題ありません。
定格電圧以下でのご使用時のヒーター容量は下記のように算出して下さい。
200V3相配線
200V3相配線には右の図のようなΔ(デルタ)結線をお勧めします。 Δ結線は電流の不均衡を防ぎトランス等をいためません。
ヒーター配線には その容量(W数)に対応する太さの耐熱電線を使用してください。
ヒーター端子部への接続は圧着タンシを使用しナットをしっかり締めてください。
取付けが緩いと正規電流が流れず不具合をおこします。
附属の碍子キャップを着けることにより感電、漏電を防ぎます。
取付け例
大型バンドヒーターを丸いタンクに取付けた例
ヒーターサイズφ500×120 200V1500W×2P